【政治月旦】「新たな日常」…程遠い被災地

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【政治月旦】「新たな日常」…程遠い被災地 東京から直線距離で230キロ。物理的な距離以上に、被災地と都心の日常は乖離(かいり)していることを感じた。

東日本大震災・原子力災害伝承館を訪れ、福島イノベーション・コースト構想推進機構の伊藤泰夫専務理事(手前右)から展示について説明を受ける菅首相。手前左は東日本大震災・原子力災害伝承館の高村昇館長=9月26日午後1時35分、福島県双葉町(代表撮影)福島県双葉町の「東日本大震災・原子力災害伝承館」を訪れた。9月に開館し、就任直後の菅義偉(すが・よしひで)首相も視察したこの施設は、東京から直線距離で230キロ。物理的な距離以上に、被災地と都心の日常は乖離(かいり)していることを感じた。日曜日にもかかわらず、降りた客は自分のほかに見当たらない。無人改札を出ると、「復興ツアー」らしきヘルメットをかぶった十数人の一行を見かけたが、個人客はいない様子だ。駅の外は工事関係者、駅に隣接した町役場コミュニティーセンター連絡所の職員らしき人が数人いるだけ。「人気(ひとけ)」がないのだ。作業服を着た職員とみられる女性が声をかけてきた。双葉駅は、事故を起こした東京電力福島第1原発から約4キロの距離にある。線量計を携帯することが「日常」であることを想像させた。

昼食をとろうにも、かなわなかった。かつて市街地だった駅前に生活のにおいはない。飲食店の看板を掛けた建物は傾き、家屋の周りは雑草が大人の背丈まで伸びている。薬局はガラスが割れ、商品が散乱したまま。震災前の地図では住宅や商店などがあった場所が更地になっている。 食事をあきらめ、約2キロ離れた伝承館へ歩いて向かう。道路の上にまたがって「原子力 明るい未来のエネルギー」と掲げられた看板がなくなっていた。標語は地元の小学生が考案し、町が昭和63年に設置した。原発事故後、老朽化のため撤去された。途中、福島県浜通り地方を南北に貫く国道6号に差し掛かる。原発周辺は事故の後、避難指示が出され、帰還困難地区として立ち入りが制限された。平成26年9月、国道6号は車両の通行が可能になり、それなりに車が走っている。

 

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