国立大学法人岡山大学(本部:岡山市北区、学長:那須保友)学術研究院医歯薬学域(医)腫瘍微小環境学分野の冨樫庸介教授が、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の「令和6年度肝炎等克服実用化研究事業」に採択されました。今回、冨樫教授は「肝疾患領域における新たな知見の創出や新規技術の開発に関する研究(若手育成枠)」の区分において「ミトコンドリア異常に注目したメタボリック関連脂肪性肝疾患(MASLD)の病態解明・新規治療開発」という題目のもと申請し、25課題の中から採択された3課題のひとつに選ばれました。令和6~8年度までの期間、研究チームを率いることになります。
今回の採択を受けて冨樫教授は、「肝臓という臓器は免疫や代謝と密接に関わっているにもかかわらず、今まで腰を据えて研究テーマにできていませんでした。この度、私の今までの免疫代謝研究で見出していた現象を基に、研究室で肝臓を主に研究してきた先生方や病院消化器の先生方のご協力もあり本研究課題の採択に至りました。これから腰を据えてじっくり研究していきたいと思っております。ご協力いただいた方々には重ねて深く御礼申し上げます」とコメント。3年間の研究活動に意欲を見せました。 岡山大学では研究分野における「最重点研究分野」を定めており、そのひとつにヘルスケア分野があります。また本学が採択を受けている文部科学省「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」(実施主体:日本学術振興会)でも社会変革を起こし、ヘルスケアを含めたウェルビーイングの向上等を戦略的に進めています。さらに冨樫教授は、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)「創発的研究支援事業」※にも採択されており、岡山大学の最重点研究分野を精力的に牽引する秀逸な若手研究者を代表するひとりです。
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