3年間に及んだコロナ禍で「うつ」の患者が増えました。こころの疾患は、感染症そのものと同じぐらい深刻でした。昨年5月に新型コロナが5類感染症に移行すれば、「うつ」患者は減るだろうと思っていたのですが、減らないばかりか、増えています。
とくに、「夜なかなか寝付けません。夜中に何度も目を覚まします」と訴える睡眠障害の患者が増えました。聞いてみると、「これ以上円安になったらどうしよう」とか「いくら働いても給料は増えない。生きているのがいやになった」とか「年金保険料、市民税などの督促状が溜まっている」など、不安を抱えて悩んでいるのです。不安が増幅すれば「うつ状態(抑うつ状態)」になります。 「コロナうつ」という言葉が流行りましたが、もちろんこれは医学的な用語ではありません。マスク義務化、ロックダウン寸前の外出自粛、ソーシャルディスタンスなどで生活が一変したため、うつ状態になる人が増え、うつ病患者も増えたのです。 精神科では、うつ状態とうつ病は明確に区別します。うつ病と診断するのは、気分が落ち込むうつ状態が長く続いて心身共に苦痛を感じ、日常生活に支障をきたすようになってからです。うつ病には、うつ状態がひどくなった「単極性うつ病」と、うつ状態と躁状態(軽躁状態)を繰り返す「双極性障害」がありますが、どちらの場合も、十分な休養を取ることを勧め、抗うつ薬などによる投薬治療に入ります。
うつ病は、単純に「気分障害」とも呼ばれ、厚労省の調査では、うつ病を含む気分障害の患者数は年々増加しています。この増加は、とくにここ数年は顕著です。私は、コロナ禍、円安、物価上昇、実質賃金減、増税に次ぐ増税など、日本の貧困化とパラレルだと見ています。
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