東京・板橋区にある小学校では、小学2年生と5年生の児童12人が、インフルエンザと診断され、30日から学級閉鎖となりました。
小学校校長:「(Q.直前に触れ合うような、体育祭とかイベントがあった)そんなに大きな行事はない。普通の授業をやっていただけ。ちょっと信じられなかった。この時期で、しかも突然、インフルエンザって。どうしちゃったのかなと」学校での大規模な集団感染が相次いでいます。大分の私立高校では、全校生徒の4分の1にあたる497人が感染しました。宮崎市内の高校でも、生徒と職員合わせて491人の感染を確認。前の週に行った体育祭で、感染が広がったものとみられています。モデルナは、感染者数の推計値を毎日発表しています。今シーズンは、なかなか感染が収まらないどころか、今月に入って上向きに。国立感染症研究所が発表している資料でも、最新版だと警戒を促す地域が、ぐっと増えています。
今後の流行を見通すうえで、気になる事例も。去年、アメリカでは6月ごろまで、季節外れの感染が続きました。すると、その冬、感染者が急増。ここ10年で、最多の入院患者数を記録しました。亡くなった人は、4500人とも推計されています。アメリカで去年、大規模な流行が起こったのは『A/H3(香港型)』というウイルスです。2021年末〜2022年の6月ごろまで小規模な流行が続き、その年の秋ごろに大規模な流行となりました。香港型の流行は、アメリカでは2シーズンありませんでした。日本で今、流行しているのも香港型。香港型が前回、流行したのは2019年で、3シーズン空いています。菅谷客員教授:「香港型に対する免疫力が低下している可能性が高い。アメリカと状況が似ている日本も、今年は10月以降、大規模な流行が起きる恐れがある」菅谷客員教授:「本来、人間は毎年、インフルエンザを発症していなくても、流行の中にいることでウイルスにさらされて、自然に免疫力を高めている。コロナ禍で感染対策を徹底したことで、インフルエンザの流行が起きず、人々の免疫力が低下した」
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