島にはガマと呼ばれる自然壕(洞窟)が多数あり、住民の避難場所になった。その一つ、「アハシャガマ」では住民の「集団自決」(集団強制死)が起きた。ガマに入ることができない分、戦争体験者の証言集を読むようにしているという。「読まないといけないと思う」と言い切る。
最近、896ページもある証言集を読んだ。偶然、郵便局長だった曽祖父の手記を見つけた。郵便船が爆撃されたため自ら船を買って搬送したこと。従業員11人のうち5人が亡くなり、女性2人も白鉢巻きで切り込み隊に加わったことー。Anlyさんにとって初めて知ることばかりだった。「人の家に行ったらお茶は2回飲みなさい」故郷・伊江島での戦争について語るAnlyさん=2024年6月11日、那覇市首里(大城直也撮影) その日は1948年8月6日。「伊江島米軍LCT爆発事件」が起きた日だった。戦後、伊江島には米軍の未使用弾が大量に残された。それを海上投棄するため輸送船(LCT)へ積み込んでいたとき、荷崩れが起きて爆発。ちょうど連絡船が入港し、港は多くの人でごった返していた。107人が亡くなった。Anlyさんは母方の祖父がアメリカ人だ。高校時代には生まれつき黒髪でないことを証明する「地毛申請」が必要だった。その校則に反発して作った「MANUAL」の歌詞は、ルーツに対する誇りを映す。Anlyさんにとって「神聖で大事な場所」がある。城(ぐすく)山。伊江島のシンボルで、県民にも「伊江島タッチュー」の愛称で親しまれる標高172メートルの岩山だ。城山は、島のどこからでも見える。「道に迷ったら城山を目指せばいい」。Anlyさんは物事をポジティブに捉える力がある。たとえ迷っても、帰るべき場所がある。島の言葉も、クオーターであることも、平和への思いも、自分の大切な個性だ。歌には「Love...
95歳になった「おばあちゃん」が最近、こんなことを言った。「今は限りなく戦前に近づいている。ものが言えなくなるのは、あっという間だったよ」。それを聞いた時「怖かった」。平和が遠のいているように感じる。私たちの身に何が起きようとしているのか、目を凝らしたい。
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