異次元の強さを見せて、米女子ツアーの人気も再燃気配だ。2021年東京五輪金メダリストでもある世界ランク1位の衝撃的な強さの秘密を今大会に出場する、パリ五輪日本代表入りを目指す4人に聞いた。初回は、同じ1998年度生まれの勝みなみ(25)=明治安田=。日本ツアー通算8勝で、2023年から米ツアーを主戦場とする勝は、昨年からまだコルダと同組でのラウンドはないという。準々決勝で敗退した今年4月のTモバイル・マッチプレーでは、準決勝まで勝ち進めばコルダと対戦するはずだった。「勝てば(同組で初めて一緒に)回れたので、絶対勝ちたいと思ってたんですけど、負けちゃったので回る機会を失ってしまって。どんなゴルフするかすごい気になるので、今度もし回れたら回りたいと思います」と笑った。
今季のスタッツはパーオン率ツアー1位の75・85%、パーオンしたホールの平均パット1・72で同2位。平均スコア69・22でツアートップと各部門別で圧倒的な数字を残している。同じ米女子ツアーを主戦場とする勝は「(今のコルダは)パターがめちゃめちゃ入っているって、聞きました。ショットもマッチプレーで後ろ(の組を)振り返ったら(フェアウェーの)真ん中にしかいなくて、誰だろうと思ったら、ずっとネリーだった。やっぱり調子いいんだなと思って。ゴルフは最終的にはパターが入れば上位にいけるし、優勝もできるんだなと思いました」と、目の当たりにした世界トップに君臨する強さの一端を語った。 現在、日本女子12番手の世界ランク76位。現状、日本勢の出場枠は世界ランク上位2人までで、逆転での五輪代表入りにはポイント配分の大きい今大会、5月30日開幕の全米女子オープン、6月の全米女子プロ選手権での上位進出が鍵となる。勝も今季米ツアーでは直近2試合連続でトップ10入りを果たすなど好調だ。「イメージ通り打てる球が増えたことが成績につながっている。自信はついている」と話す。今大会会場の茨城GCは17年のプロテスト合格後から、オフに練習している慣れ親しんだコース。今オフも3~4回東Cを回り、大会に備えてきた。「グリーンにアンジュレーションもあったり、色んな技を使って攻めていきたい」。まずは21、22年日本女子オープンに続く国内メジャー3勝目を挙げ、パリ五輪舞台での日米黄金世代対決実現へと歩みを進める。
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