日本時間18日のイングランド戦(12●34)FBセミシ・マシレワ(近鉄)が負傷。世界各国から選手で構成される選抜チーム、バーバリアンズに参加していた山中に招集の連絡が入った。「誰もけがなくW杯を終えることが1番なのでセミシのけがは残念だったが、電話がかかってきたことはうれしい気持ちがあった」と、マシレワに配慮しつつ受け止めた。ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチからは「来てくれてありがとう」と声をかけられた。
当初のメンバー落選を告げられたのは8月5日のフィジー戦前だった。その直前2試合に先発し「どこかで(W杯に)いける気持ちがあった」中での知らせに「悔しくて、公式に発表されるまで1週間くらい落ち込んで何も考えられなかった」という。 様々な人と会って話す中で、大きなきっかけになったのが15年W杯で活躍した早大の先輩FB、五郎丸歩氏の言葉だった。「バーバリアンズに行けば違う刺激もあると思うし、頑張ってやっていれば何かチャンスがあるかもしれない。しっかりいい準備をしてほしい」と言われた。「少しお酒も入っていたし、ポジティブになって頑張らないといけないなぁ、と」前向きになるスイッチが入った。 気分一新で金髪に染めて参加したバーバリアンズでは、バックアップメンバーとしての立場を一時忘れ、自分の成長のためにプレーしていた。今大会のW杯=集大成と考えていたが「まだ成長できている」と実感している。伸びしろしかない狼ヘアの35歳が、1次リーグ1勝1敗で厳しい状況にある日本代表を活気づける。
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