米国で新型コロナウイルスのワクチン接種が1日200万回を超えた。バイデン米大統領が当初、掲げた「就任から100日で累計1億回」の目標も前倒しで達成した。痛感するのは、連邦政府や地方行政府が、ヒト、モノ、カネを動かす「動員力」のすごさだ。私も先日、ワクチンを接種した。会場は公園や図書館が集まるコミュニティーセンターで、副反応を警戒して接種後に休憩する場所には、広々とした体育館が用意されていた。多数のボランティアが受け付けや案内を担当。注射してくれたのは非番の救急救命士で、手際よく打つと「おめでとう」と声をかけてくれた。
日本では接種後の休憩所の確保すら容易ではないと聞く。国土の大きい米国と比べるのは酷だが、米国は元々、危急の事態に動員できる資金や人員、場所といった社会的資源に大きな余力が残っていると感じる。それが、急速なワクチン普及を可能にした米国の「底力」の正体ではないか。
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