元K-1スーパーバンタム級王者でプロボクシングWBO世界バンタム級5位の 武居由樹 (27=大橋)が、同級王者ジェーソン・モロニー(33=オーストラリア)に3-0判定勝ちし、日本ボクシングコミッション公認の日本ジム所属の100人目世界王者となった。日本初の「K-1」と「ボクシング」の2冠も達成。このベルトで、バンタム級世界主要4団体の王座を日本勢が独占した。
武居は19年にK-1スーパーバンタム級世界最強決定トーナメントを制し、21年にボクシングへ転向。8勝8KOで、この世界戦を迎えた。挑戦者らしく序盤から勢いよく攻め込み、サウスポーの利点を生かして、独特の間合いから上下にパンチを打ち分けた。 12ラウンドを戦い抜いたのは初めて。ダウンは奪えなかったが「ニューチャンピオン」のコールに両手を突き上げ涙を流した。「足立区から来た武居が東京ドームで世界チャンピオンになりました」。生まれにちなんだおなじみのあいさつで喜びを表した。 52年5月19日に後楽園球場で白井義男が世界フライ級王者ダド・マリノ(米国)に判定勝利し、日本初のボクシング世界王者が誕生した日から72年。東京ドームで、100番目の世界チャンピオンに「武居由樹」の名が刻まれた。
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