バスケットボール男子W杯準決勝が8日フィリピンのモール・オブ・アジア・アリーナで行われる。準決勝は米国(世界ランキング2位)―ドイツ(同11位)、セルビア(同6位)―カナダ(同15位)という組み合わせとなった。若手主体でもPGとビッグマンを大幅に強化し、期待値の高いメンバーを選出した米国。2次リーグでリトアニアに敗れて、まさかの今大会初黒星を喫した。
不安も声も聞こえる中で準々決勝ではミケル・ブリッジズ(26=ネッツ)が3点シュート4本を含む24得点7リバウンドの大活躍でイタリアに100-63と大勝して2大会ぶりの準決勝進出を決めた。準々決勝では3点に止まったチームの中心核であるアンソニー・エドワーズ(22=ウルブズ)の活躍にも期待がかかる。 対してドイツは昨季までレイカーズで八村塁やレブロン・ジェームスとチームメートだったデニス・シュルーダ―(29=ラプターズ)を中心に1次リーグ3連勝。2次リーグ最終戦となったスロベニア戦でシュルーダーが24得点10アシストのダブルダブルの大活躍で無傷のまま2次リーグも首位通過した。 準々決勝ではシュルーダ―が前半無得点と不調。その中で途中出場のNBAのマジックに所属する兄のモリッツ(26)、弟のフランツ(21)のワグナー兄弟とヨハネス・ティーマン(29=ベルリン)と3人がチームを支えて、ラトビアの猛追がありながらもリードを守り切って5大会ぶりの4強入りを決めた。
両チームがW杯で対戦するのは、06年日本大会の準々決勝以来となる。その時はレブロン、カーメロ・アンソニー、ドウェイン・ウェイドなど03年ドラフト組のスター選手を中心とした米国が、ダーク・ノビツキー擁するドイツに85―65で勝利している。
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