2016年秋に誕生したジョセフ体制は、7年に及んだ。アルゼンチンに敗戦後「この間の自分の仕事は、ただ代表チームを指導するだけではなく、日本のラグビーを発展させることだった」と語った同HC。1次リーグで姿は消したが、その痕跡は確かに残した。
選手が口々にする「ジャパン・ラグビー」。特にスクラムは、イングランドやアルゼンチンの伝統上位国と互角に渡り合った。担当の長谷川慎コーチを中心に、プロップ稲垣啓太、フッカー坂手淳史ら19年日本大会経験者が日本のシステムを伝える。昨季リーグワン期間中は、短期のスクラム合宿も敢行した。リーグ後、フランス大会に向けた準備期間は前回大会の約半分の3か月ほどだったが、フッカー堀江翔太は「チームになるのが早い。皆の理解度も高まっている」と語った。ジョセフHCを中心に築き上げてきた戦術やシステムは、19年大会で堀江らベテラン選手に浸透。受け継いだ19年組が若手らに伝達し、落とし込むことに時間はかからなかった。 今年の大会前の実戦は6試合。レギュラー組の調整や連係向上に時間を割かねばならず、控え組を育て上げるまでには至らなかった。選手起用が偏る首脳陣に不満の声も出ていたという。主力として期待されたある選手は「出場機会すらないのだから、呼ばれても行かない」と6月からの代表活動に参加しなかった。必然的に選手層は薄くなり、合宿や国内5連戦を通じて、選考のふるいにかける余裕がないポジションも存在した。試合間隔に恵まれた本大会で、一戦必勝を狙うチームづくりへと傾いた。
勝負どころの終盤に失点して負けた要因に、3大会出場のBK松島幸太朗は「4連戦の選手がいて、明らかに疲れがきていた」と話す。総登録選手は19年大会から2人増えて33人になったが、日本は一度も出場しなかった選手が5人で、先発15人中8人が全4試合で同じ。「優勝」を掲げて実質2チーム制で1次リーグを戦い抜いた強豪とは明らかな差があり、日本との大一番に備えたアルゼンチンは格下のチリ戦から先発を11人も変更する作戦を取った。7年かけて築き上げたチーム文化は「Our Team」となり浸透したが、フランス大会最大の使命だった「アウェーで8強」には課題を残した。(大谷 翔太)
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