高校が敷地ごと突然、桶狭間の戦い前夜にタイムスリップ。級友が足軽隊にさらわれた。救出のため弓道、剣道、アメフト…各部の部員が敵陣に乗り込む。漫画が原作。若者向けの活劇だ。冒頭、校内になだれ込んだ足軽隊が容赦なく生徒を襲う。戦国時代の怖さをいや応なく見せつけるが、流行のゾンビものの要素を加味したい狙いもありそう。校舎の上に垂れ込める暗雲など、かつての角川映画を思い出すが、中身はいたって当世風だ。監督は、「踊る大捜査線」シリーズなどの本広克行。
新田が演じる主人公が煮え切らない性格なのも今風だが、同時にラストにつながる重要な伏線にもなっている。三浦春馬は、誠実な松平元康が似合っている。主演作「天外者(てんがらもん)」の五代友厚よりさらにまっすぐの人物として演じ、生徒たちに命の尊さを説く。
足軽にさらわれた友だちをアメフト部員が助けに行く! これは興味をそそられざるをえない! しかも父子そろって時空を超えた!とか解説も上手い! ニュースも毎日こんな感じならいいなー。
)ああ厭(いや)だ厭だ、どうして不器量に生れついたんだろう! ほんとに厭だこと! しかも私は、自分の不器量さかげんをよく知っているわ、ようく知っているわ。
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