この日、最高のレーティングを記録したのはG1ドバイWCで2着のウシュバテソーロに8馬身半差をつけて圧勝したUAEのローレルリバー(牡6、父イントゥミスチーフ)。タイムフォームがつけたレーティングは129で、これは昨年優勝のウシュバテソーロの123を大きく上回りました。
米国のB・バファート厩舎からB・シーマー厩舎に移籍したローレルリバーはこれで10戦6勝(UAEで3戦2勝)。米国時代はけがで長期休養を余儀なくされるなど順調さを欠いていましたがドバイの水が合っていたのか、はたまた初距離となった2000メートルが向いていたのか、目を見張るばかりの変身を遂げました。管理するシーマー師は来年のドバイWCを目指して、このまま休養させる考えを明らかにしており、11月の米ブリーダーズCクラシック参戦には消極的なようです。 その他の主な勝ち馬のレーティングはドバイシーマC優勝のレベルスロマンスが125、ドバイターフを制したファクトゥールシュヴァルが122、そして、UAEダービーを鮮やかに差し切ったフォーエバーヤングは116p(pは数値より高い能力が見込まれる馬につけられる)で、これは昨年優勝のデルマソトガケの115を上回っています。
タイムフォームは昨年、ドバイシーマクラシックで世界をあっと言わせたイクイノックスに131をつけて、後に発表されたワールドベストレースホースランキング(この時点のレーティングは129)に先駆けて“世界一”を認定しましたが、今年のローレルリバーの公式的な評価にも注目が集まっています。【ターフライター・奥野庸介】(ニッカンスポーツ・コム/極ウマコラム「ワールドホースレーシング」)
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