カーリング混合ダブルスの世界選手権で日本史上初の決勝進出を決めた日本代表の松村(左)と谷田組(C)STEPHEN FISHER/WCFカーリング混合ダブルス日本代表の松村千秋(30=中部電力)谷田康真(28)組がノルウェー代表を5-4で下し、日本史上初のメダル獲得を確定させた。1次リーグ(L)を8勝1敗で首位通過した勢いに乗り、日本勢初の準決勝でも躍動。世界一まであと1勝とした。「チャッスーペア」の愛称で知られる2人は、2年連続で世界選手権に出場。1年前の前回大会では1次Lで6勝3敗と白星を先行させながら、プレーオフ進出を逃したが、今大会は格上の米国や北欧勢からも勝利し、破竹の開幕8連勝を収めた。今年1月上旬に米ツアーを制覇し、2月の日本選手権でも9戦全勝で優勝。確かな実力を備え、再び世界選手権の舞台へ戻ってきた。
1次Lを終えた後、谷田が「自分たちで楽しく挑戦したい」と力を込め、松村も「みなさんにも楽しんでいただける試合をして、2人で協力して勝ち取っていきたい」と意気込んでいた通り、成熟したチームワークで勝利をつかんだ。 世界一を懸けた決勝は、29日午後2時から行われる。谷田は「最後の最後までこれた。自分たちのパフォーマンスを出し切って、楽しんで戦いたい」と言えば、松村は「応援してくれる方に恩返しできる戦い方をしたい」と世界の頂点を見据えた。1チーム(男女各1人)が5個ずつストーンを投げる。各エンドはストーン2個をあらかじめ配置した状態からスタート。1人が1投目と5投目を投げ、もう一方の選手が2~4投目を担う。各チームとも、1試合で1度だけパワープレー(ストーンの初期配置を左右どちらかにズラし、複数得点を狙うこと)を行使できる。10エンドで終了の4人制と異なり、試合は8エンドで終了となる。オリンピック(五輪)では、18年平昌大会から正式種目に採用されているものの、日本から出場したペアはいない。
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