【オークス】コガネノソラ、桜花賞組のみこむ 豊富なスタミナ&高い操縦性/水島コラム

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水島晴之「G1の鍵 その一瞬」 ニュース

コラム,日刊スポーツ

今年のオークスはリバティアイランドのような絶対的存在がおらず混戦ムードだ。水島晴之「G1の鍵 その一瞬」は、距離適性を考えて3連勝中コガネノソラ(菊沢)に注目… - 日刊スポーツ新聞社のニュースサイト、ニッカンスポーツ・コム(nikkansports.com)。

◆水島晴之(みずしま・はるゆき)1960年(昭和35年)10月25日、東京都生まれ。0歳から東京競馬場で英才教育。カタカナを覚えるのは早かった。小3の時、競馬専門紙の「ダービー観戦記」に応募。佳作に選ばれスポーツ新聞の取材を受ける。15年後、その道へ。2002年~2011年4月まで本紙予想を担当。「攻めの本紙」として時に穴馬にも果敢に◎を打った。タケシバオー最強説を唱える。

今年のオークスはリバティアイランドのような絶対的存在がおらず混戦ムードだ。水島晴之「G1の鍵 その一瞬」は、距離適性を考えて3連勝中コガネノソラ(菊沢)に注目する。ゴールドシップ産駒の豊富なスタミナと操縦性の良さで、桜花賞組にどこまで迫れるか、検証した。スイートピーSのコガネノソラは、奥の深さを感じさせた。現在3連勝中の上がり馬だが、未勝利勝ちは逃げ切り、2勝目は好位抜け出しと、先行して押し切るイメージが強かった。しかし、前走は4角8番手からメンバー最速34秒1の脚を繰り出して快勝。競馬の幅を広げるとともに、長距離戦では重要な「操縦性」の高さも示した。 桜花賞組との比較では実績で見劣るが、底を見せていない魅力がある。菊沢師が「抜け出すと遊ぶところがある」と言う通り、ニシノティアモを外から捉えたところでフワッとするシーンがあった。石川騎手もそのあたりをケアして仕掛けを遅らせたが、それだけ余力があった証拠。ラスト2ハロンが11秒9-11秒6と、ゴールに向かって速くなるラップを差し切ったのだから着差以上に強い。

血統的にもステイヤーの資質がある。父ゴールドシップは菊花賞、天皇賞・春に勝ち、3000メートルの阪神大賞典を3連覇。産駒の多くも長距離での活躍が目立ち、オークスでは21年ユーバーレーベンが勝利、20年のウインマイティーは13番人気で3着。また、同馬の叔母ウインマリリン(父スクリーンヒーロー)も7番人気で2着と東京2400メートルはベストな条件だ。 昨年10月の未勝利後、間隔を空けて成長を促した効果もある。体幹が強くなり走りがしっかりしてきた。復帰後は中2週、中2週の強行軍になるが「回復が早くて張りもいい。本当にタフな馬」と菊沢師。豊富なスタミナを生かした息の長い末脚で、桜花賞組をのみ込むか。その可能性を大いに秘めた1頭だ。オークスは桜花賞馬が強いと言われる。過去10年で4勝の成績を見れば確かにそうだが、18年アーモンドアイ、20年デアリングタクト、昨年のリバティアイランドは牝馬3冠に輝いており、他馬とは能力が違った。桜→樫直行組はマイルから一気に800メートル延びる分、それを克服するポテンシャルの高さが要求される。一方で桜花賞不出走・敗退組にも注意が必要だ。19年ラヴズオンリーユーは忘れな草賞1着、21年ユーバーレーベンはフローラS3着からの戴冠だった。また、古くは桜花賞6着から巻き返したスマイルトゥモロー、同7着→1着ダイワエルシエーロのようなケースもあり、2400メートルへの適性があれば、ローテーションや前走着順はあまり関係ない。桜花賞のクイーンズウォークは、内枠で戸惑いがあった。最内に押し込められる競馬は初めてで、直線は進

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