安保理では先月、ガザでイスラム教のラマダン(断食月)期間中の即時停戦を求める決議案が採択されている。昨年10月の戦闘開始以降、短期間の戦闘休止や人道支援強化を求める決議を採択しているが、イスラエルとハマスに停戦を求める決議は初めてだった。
米国は停戦を盛り込んだ決議案にはことごとく拒否権を行使してきたが、この時は行使せず棄権した。ガザでは病院や食料支援団体がイスラエル軍の攻撃を受けている。食料不足で飢餓が広がり、餓死者も出ている。各国は米国への非難を強めていた。再選をにらむバイデン大統領も、状況を放置できないと判断したのだろう。 イスラエルは米国の対応を非難し、米国はイスラエル支援の方針は変わっていないとする。だが、両国の関係が揺らいでいることは明白だ。イスラエルでは人質解放が進まないまま戦闘が長期化していることに、ネタニヤフ政権への不満が高まっている。政権維持をにらめば強硬姿勢を崩せないのが実情のようだ。これでは国際社会からの支持を得られはしない。
イランは報復を打ち出したが、本格的な攻撃は米国の参戦が警戒される。一方で国内の強硬派も無視できず、方策を探っているとみられる。意図しない紛争に発展し戦火を拡大させないよう、互いが慎重に対処する必要がある。 国連のグテレス事務総長は、民間人への壊滅的被害を防ぐため各国に自制を呼びかけた。被害が拡大し、人道状況が深刻化するガザでの継続的な停戦が重要性を増す。イスラエルは恒久停戦を拒否し、説得は困難を伴うが、平和的解決へ国際社会の粘り強い取り組みが欠かせない。
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