2021年7月にフルモデルチェンジとなったトヨタ『アクア』。先代は長期にわたり国内販売トップの座に君臨したいわば国民的ハイブリッド車だったが、新型はライバル達の影に隠れてしまっているようにも見える。中でも強敵として立ちはだかっているのが、同門のトヨタ『ヤリス』だ。ではデザイン・居住性・使い勝手・運転のしやすさについて比較した。パート2では、動力性能・走行安定性・乗り心地の比較、そしてお買い得グレードと“割安度”も検証する。しかし乗り比べると、アクアが少し力強い。アクセルペダルを深く踏んだ時の加速力にはあまり差が生じないが、巡航中に緩く加速する時は違いがある。従来のエンジン車に当てはめると、アクアはヤリスハイブリッドよりも実用回転域の駆動力を高めた印象だ。同程度の加速をするのであれば、アクアはヤリスハイブリッドよりも、アクセルペダルの踏み方を小さく抑えられる。
両車の動力性能に違いが生じた理由は、アクアの売れ筋グレードが搭載する駆動用電池にある。ヤリスハイブリッドはリチウムイオンだが、アクアの売れ筋グレードは、設計の新しいバイポーラ型ニッケル水素を使う。そのためにアクアの駆動用電池の出力はヤリスハイブリッドを上まわり、加速性能にも違いが生じた。2WDの車両重量は、アクアZが1130kg、ヤリスハイブリッドは1090kgで少し軽い。ホイールベースも短いため、操舵に対する車両の反応は、アクアよりもヤリスが機敏な印象だ。そのために峠道などを走る時は、ヤリスが少しスポーティに感じる。乗り心地はアクアが快適だ。アクアはホイールベース(前輪と後輪の間隔)が長く、サスペンションもヤリスに比べて柔軟に伸縮する。40km/h以下では、アクアも路上のデコボコを伝えやすいが、コンパクトカーとしては不満を感じない。ヤリスハイブリッドの乗り心地は、アクアに比べると硬い。
タイヤの違いもある。アクアの売れ筋グレードが装着するタイヤは、15インチと16インチだが、ヤリスハイブリッドのXとGは14インチを装着する。この14インチは燃費向上のために転がり抵抗を抑え、指定空気圧は前輪が250kPa、後輪も240kPaと高い。燃費の向上を目的にした複数の条件が重なり、ヤリスハイブリッドはアクアに比べて乗り心地を悪化させている。
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