昨年末からすでに発売済みの国内メーカーのEV車は50~100万円の値上げを発表していた。それからするとテスラはまったくの逆をいく戦略で、国内メーカーとしては新春早々から出鼻をくじかれたカタチだ。モデルY RWDに、いま実際に乗ってみて思うのだが、車内スクリーンに表示される距離は当初435km。いまは少し減って428kmだ。ボクはそこまでの長距離は連続して乗ったことがないので、実際はもっと短いのかもしれない。そうなるとカタログ表記のWLTCモード507kmからは100km程度かそれ以上下回る。
となればパフォーマンスのWLTCモード595kmもあやしい。SNSなどの情報では、パフォーマンスの実際の航続可能距離は450km程度のようなのでRWDとの差は実際はそこまでないのかもしれない。そこまでの加速力を必要としてないボクにとって、航続距離の差がその程度であれば、パフォーマンスに手を出すことはないので、今回の値下げでも「あと少し足せばパフォーマンスが買えた」と思うほどの後悔はない(ということにしておこう)。それ以上に今回の値下げで大きな影響を受けるのは、クルマを買い換えるときのモデルYやモデル3の下取り価格だ。モデルYが発表されたときは、モデル3からの買い換えで、そのときのモデル3の下取り価格が話題になるほどとても高かった。最低額で購入した人は購入価格と同程度の価格で下取りがされたという話もあった。
しかしそのあと、モデル3の下取りが増えたせいで認定中古車が増え、その下取り価格も落ち着いてきた。また、モデルYも発売が開始されてすぐには、ほぼ発売価格で市場に中古車が出回っていた。しばらくは下取り価格もよかったようで、RWDを売ってパフォーマンスに乗り換えるユーザーも出現した。 が、大幅に値下がりしたいま、頭を抱えているのは競合EVを販売する国内メーカーだけではない。“高値づかみ”をしてしまった中古車販売業者だ。この方々は、いままでの新車価格が維持されることを念頭に中古車を買い取る。その新車価格のままであれば、10%安い値段でも販売間もないので中古車は売れたであろう。そういう目論見で中古車を仕入れていたのが、いきなり新車が10%値下げされたのである。これらはそうそうに値下げされることだろう。販売店によっては赤字覚悟で販売するしかないところも出てくることは容易に想像できる。つまりは、今後、モデルY、モデル3を中古車として販売、もしくは下取りに出そうとするユーザーの現車両のリセールバリューは極端に落ちることであろう。そう。ボクが所有しているモデルYはもはや“資産”ではなく、本当に“日常の足”として乗り潰すしかなくなったのである…。ただし、モデルYの快適さ、運転の楽しさとはまた別の話。現状満足しているのには間違いないので、モデルYの現状を今後も生活者レベルでレポートしていこうと思う。福岡県出身。九州大学工学部卒業後、朝日新聞社入社。その後、学習研究社にてファッション
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