第1話のひまりは依先輩の感情が自分に向いているとはまったく考えていなくて、むしろ依先輩と話していて楽しいな、嬉しいなという気持ちしかありません。私が依先輩の気持ちを意識しすぎると、「これはラブ? ライク?」と悩んでしまって、その感情がひまりの声に乗ってしまうので、依先輩の気持ちを受け取りすぎず、ひまりの純粋な気持ちだけを大事にするようにしました。はい。依先輩は感情をまっすぐ言葉にしてくれるので、あんなふうに思いを伝えられたら、ストレートすぎて逆にどっちなのって悩んじゃいます(笑)。そうですね。他人への気づかいはできるのに、自分のことにはすごく鈍感なんです(笑)。あくまでも依先輩は自分の憧れで、その人と一緒に喋れるのが嬉しい。第1話はその感情だけを考えるようにしました。結構、大変でした!
そのシーンは、原作ではひまり視点で“ひとめぼれ”を告白する場面と、依先輩視点で“ひとめぼれ”を告白される場面の2回あるんですが、アニメは1回にまとめられているんです。それも、当初はひまり視点で「憧れの人に気持ちを伝えられて嬉しい」というニュアンスだったんですが、アフレコ中に依先輩の視点に変更されることになって。言葉は同じでも依先輩が“ラブ”の意味として受け止めたひまりの声になるので、お芝居も変えましょうとなったんです。それで憧れやキラキラした告白ではなく、もっとわかりやすい愛の告白に近いニュアンスになりました。そうですね。映像についても「画についてはいったん置いておいてください」と。アニメ作品にメインキャストとして出演するのが初めてで、しかもものすごく緊張していた第1話なので、かなり焦ったのを覚えています(笑)。でも、先輩方が温かく見守ってくださったおかげで、無事に収録を終えることができました。嬉しかったです!...
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