気候変動対策を話し合う国連の会議「COP27」で8日まで開かれた各国の首脳らによる会合では、異常気象による深刻な被害を訴える途上国が相次ぐ中、独自の資金支援を表明する一部の先進国の動きもあり、今後、支援をめぐって途上国と先進国がどこまで歩み寄るのかが注目されます。このうち、大規模な洪水が発生したパキスタンのシャリフ首相は「ヨーロッパの3つの国に相当する広さの3300万人が影響を受けた。洪水に見舞われた人々をさらなる不幸と困難から守るために、われわれは何十億ドルも費やさなければならない」と訴えたほか、別の途上国からも気候変動による干ばつや海面上昇での国土の喪失などの被害を訴える声が相次ぎました。
今回のCOPでは気候変動の悪影響による被害に対する先進国による資金支援が重要な議題となる中、ドイツのショルツ首相は「損失と損害に対処するために、最も大きな打撃を受けた国に的を絞った支援を提供する」として独自に1億7000万ユーロ、日本円で249億円あまりの資金支援を表明しました。
「平和なくして有効な気候変動対策はない」武力ではなく、対話が大切です。
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