観光支援事業「Go To トラベル」で、東京都などを目的地とする旅行の割引が停止され、19日、初の週末を迎えた。28日からの全国での一時停止に先立ち、東京都や名古屋市を目的地とする旅行が対象から除外された。都や名古屋の繁華街では荷物を抱えた旅行客の姿はまばらな一方、クリスマス前の週末で買い物を楽しむ人は多かった。
東京・渋谷駅前のスクランブル交差点を行き交う人の波は途切れなかった。散歩が日課の無職原正紘さん(74)は「明らかに観光客は減ったが、クリスマスで人が多い。なかなか感染者数は減らないのでは」と疑問視。友人と会うという横浜市の男子大学生(19)は「マスクや消毒を徹底すれば、出歩くこと自体は悪いことではない」と話した。 東京都墨田区の東京スカイツリー。さいたま市の女性会社員(46)は「事前予約のチケットがもったいないので来た。感染対策もされていて安心」。ただ、年末年始の群馬県へのスキー旅行はキャンセルしたといい、「政府の判断が遅く、手続きが大変だった。振り回された」とため息をついた。一方、名古屋市中心部のシンボル「名古屋テレビ塔」は団体客の予約キャンセルが相次ぐ。担当者は「感染拡大の影響は非常に大きい」と表情を曇らせた。
東京都は19日、新型コロナウイルス新規感染者は736人報告されたと明らかにした。過去最多の17日の822人に次ぎ2番目。月ごとの合計では計9951人となり、最多だった11月の9857人を上回るなど、感染拡大は続く。都は17日、医療提供体制に関する警戒度の指標を4段階で最も深刻な「逼迫(ひっぱく)している」に引き上げた。小池百合子知事は「年末年始コロナ特別警報」として強く警戒を促している。(共同)
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