100万円台の乗用車では、全高が1700mm以上あり、スライドドアを装着する軽自動車のスーパーハイトワゴンが売れ筋だ。N-BOXは国内の最多販売車種で、スペーシアやデリカミニも人気が高い。一方、同じ価格帯のコンパクトカーには、車内の広いソリオ、シエンタ、クロスビーなどがある。
この中ではスズキのソリオを推したい。ハイブリッドMXは、装備を充実させて194万1500円になる。そしてこの装備を同じスズキの背の高い軽自動車、スペーシアに当てはめると、価格が180万1800円のカスタムハイブリッドGSに近い。両車の価格差は約14万円だ。100万円台ならソリオがパワフルだ。走行安定性も同様で、ソリオの全幅はスペーシアに比べて170mm幅広い。したがって走行安定性と乗り心地も優れている。逆にWLTCモード燃費は、スペーシアカスタムハイブリッドGSが23.9km/L、ソリオハイブリッドMXは19.6km/Lだ。レギュラーガソリン価格が1L当たり160円なら、1年間に1万kmを走った時のガソリン代はソリオが8万1600円、スペーシアは6万6900円になる。年額1万4700円の差額だ。
自動車税/軽自動車税も、スペーシアが年額1万9700円安い。そのほか自動車重量税、自賠責保険料などを含めた1年当たりの平均維持費は、1万kmのガソリン代まで含めると、スペーシアのような軽自動車のスーパーハイトワゴンが12万円前後、ソリオなどのコンパクトカーは16万円前後だ。
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