終盤に「描きたかったこと」のテーマでは、制作過程でスタッフに「妻に死なれ、息子一人を残された時、義時は愛するこの子のために、北条家の世を作ろうと決意したのではないでしょうか」と伝えたことが明かされた。
番組で三谷氏は「ひとつは僕自身の変化ですね。息子がいま８歳」と語り、自身は父親を１０歳の時に亡くし、あまり親子の話を書くことが少なかったが、大河「真田丸」の頃から変化してきたと説明。「やっぱり息子が生まれたのが大きいですね。自分が義時の立場で死ぬときに何を考えるかと思ったら、やっぱり泰時のことだなというのが第一に浮かびましたね」と語った。「鎌倉殿」では義時の最初の妻八重（新垣結衣）が世話していた孤児鶴丸（平盛綱）を川で助けようとして落命。第２２回「義時の生きる道」では、義時が夜、悲しむ息子金剛（＝泰時）を抱き「鶴丸を恨んではならん。憎む暇があるのなら、その分、母を敬え」と説き、金剛は小さくうなずいた。「父がお前を育て上げてみせる」と語った。第２２回の最後では、孤児だとからかわれた鶴丸を金剛が守り、助け合う２人を義時がうれしそうに抱き上げて「夕餉にしよう」と歩んでいく場面が描かれた。鶴丸は泰時の懐刀となった。反目する北条義時（小栗旬）を討ち取るため、義時追討の宣旨を出し、兵を挙げた後鳥羽上皇（尾上松也）。これに対し、政子（小池栄子）の言葉で奮起し、徹底抗戦を選んだ幕府は、大江広元（栗原英
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