猫は日照時間の長い2~4月や、暖かい6~9月に発情期を迎えるため、春や秋に出産が多いと言われている。今回調査した6月はちょうど春生まれの子猫が活発に動き始める時期であり、トラブルの件数が多かったと考えられる。雑誌『ねこのきもち』が提供する「ねこのきもち獣医師相談室」も、「猫がエンジンルームに入り込むトラブルは寒い冬だけでなく、子猫が生まれ活発に動き始めるころでも注意すべきといえる」とコメントしている。
なお、救援要請の約2割は「エンジン始動後」に届いたもの。猫が入り込んでいることに気づかずエンジンをかけてしまうと、エンジンベルトなどに巻き込まれる場合がある。猫が命の危険にさらされるのはもちろんのこと、クルマの故障(ベルトの切れ、外れなど)にもつながる。JAFでは、乗車前はボンネットなどエンジンルーム付近をやさしくたたき、乗車後はエンジンをかける前に数秒静止して猫の気配がしないかを確認するなど、できることを実践するよう呼びかけている。 また6月には猫以外の動物がエンジンルームに入り込んだトラブルも13件報告があった。内訳はヘビ10件、鳥2件、ヤモリ1件。エンジンルームに入り込むのは猫だけとは限らない。不用意に手を入れて噛まれた場合、けがや感染症のおそれもあるため、エンジンルームの中を確認する際は注意が必要だ。
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