壮行会に出席した(左から)アーチェリーの古川高晴、中西絢哉、野田紗月、パラリンピック水泳の南井瑛翔、アーティステックスイミングの安永真白、木島萌香、柔道モンゴル代表のオトゴンバヤル・フスレンの各選手=1日、大阪府東大阪市の近畿大
26日開幕するパリ五輪や8月のパリパラリンピックに向け、近畿大(大阪府東大阪市)は1日、本部がある東大阪キャンパスで出場が決まった学生やOBらを激励する壮行会を開いた。昭和39年の東京五輪以降、近大関係者60人が出場した過去の五輪・パラでの最高成績は銀メダル。近大にとっても今回のパリで「次こそ金メダルを」と悲願達成に期待する声があがった。パリで日本勢最多タイの五輪6大会連続出場となるアーチェリー男子、古川高晴選手(39)=近大職員=が出場選手を代表し、自身も近大も残された課題となった「金」を射抜く覚悟を宣言した。20年前のアテネで初出場し、12年前のロンドンで個人銀メダル、3年前の東京で個人、団体と2個の銅メダルを獲得した。日本選手団の手本となるレジェンド的な存在だ。同じアーチェリーの後輩で、ともに五輪初出場になる中西絢哉(じゅんや)選手(24)=シーアール物流=は「五輪でしっかりアピールしたい」と語り、女子の野田紗月選手(24)=ミキハウス=も「メダル獲得へ頑張りたい」と意気込んだ。
こうした選手らの決意表明に、近大の世耕弘成理事長(参院議員)は「メンタル(精神力)が強い古川選手にアドバイスをもらい、持てる力を思いっきり発揮してほしい」と激励。近大出身者に金メダリストがいないことに触れ「(金が)1個欠けているんですね。金(きん)が欲しい」と期待した。近大によると、1日時点でパリ五輪・パラリンピックに出場が内定した近大関係者は9人(モンゴル代表1人含む)。他競技で出場者が「今後増える可能性もある」(近大)という。学生らの激励メッセージが書かれた寄せ書きと一緒にポーズを決める(左から)アーチェリーの古川高晴、中西絢哉、野田紗月、アーティステックスイミングの木島萌香、安永真白、パラリンピック水泳の南井瑛翔、柔道モンゴル代表のオトゴンバヤル・フスレンの各選手=1日、大阪府東大阪市の近畿大
五輪アーティスティックスイミングの安永真白(24)=岡三リビック、木島萌香(24)=アース製薬=の両選手▽同競泳の谷川亜華葉(あげは)選手(21)=3年▽同トランポリンの西岡隆成選手(20)=3年▽同柔道女子78キロ級モンゴル代表のオトゴンバヤル・フスレン選手(19)=2年▽パラリンピック水泳の南井暎翔(みない・あきと)選手(21)=4年。
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