今年は日本における天台宗の開祖、最澄(伝教大師、767~822)の1200年の 大遠忌 にあたる。東京・上野の東京国立博物館 平成館ではこれを記念して特別展「最澄と天台宗のすべて」が開催中で、比叡山延暦寺をはじめ、さまざまな寺院などから寺外初公開を含む多くの秘仏が出展されている。なにごとも、伝統を守るだけでは長続きしない。天台宗が1200年にわたって広く信仰され、これだけの文化遺産を持つことができたのは、最澄に世の中の流れを見る目と、時代の要請を柔軟に取り入れていく対応力があったからではないか。哲学者の梅原猛(1925~2019)は著書『最澄と空海』で、最澄を「純粋な宗教的情熱と権力者と付き合う世俗の知恵をもって、大事業を成し遂げた人生の達人」と評している。生前に「本当は空海(弘法大師、774~835)ファン」と公言していた梅原だが、同書では空海よりページを割いて最澄の生涯を考察している。最澄は比叡山のふもとの近江国坂本(大津市)の豪農の家に生まれ、幼名は 三津首広野...
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