今月18日に最終回を迎えるNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で小栗旬さん演じる主人公の北条義時が朝廷軍を返り討ちにした承久の乱。この乱の勝敗を決定づけたとも言える合戦の舞台となったのが岐阜県各務原市の前渡(まえど)地域であった。前渡不動山には戦いの戦没者を供養したと伝わる五輪塔があり、戦いのあった6月には毎年供養祭が行われている。
承久の乱は1221(承久3)年、後鳥羽上皇が朝廷主導の政治を取り戻そうと、鎌倉幕府の執権である義時追討の文書を発したことに始まり、美濃国の各地で朝廷軍と幕府軍がぶつかり合った。特に前渡地域は木曽川の水深が浅く、大軍が渡河しやすい場所であったために、幕府軍の総大将で義時の息子である北条泰時と、朝廷軍の総大将の藤原秀康が布陣。激戦となった「大豆戸(まめど)の戦い」を繰り広げた。 前渡不動山は標高約87メートルの低山で、麓の駐車場から舗装された道を歩いて、10~15分ほどで頂上まで登ることができる。山頂から南に目を向けると濃尾平野や木曽川が望め、設置されている案内板などを助けに、川を挟んで対峙(たいじ)したであろう朝廷軍と幕府軍の姿を脳裏に思い描いてみても楽しい。
山の中腹には市指定史跡の「承久の乱合戦供養塔」があり、五輪塔52基が並ぶ。1932年の県道工事で周辺から多数出土し、地元住民らが承久の乱の供養塔だとみて祭るようになった。最近の調べでは、五輪塔は戦国時代から江戸時代にかけて作られたものとされ、鎌倉時代より後の時代のものと分かったが、市歴史民俗資料館学芸員の長谷健生(けんき)さん(29)は「何十年にもわたって継続的に承久の乱の法要をしているのは全国でもここだけ。激戦の地のシンボルとして知ってもらいたい」と熱を込める。【案内】▽前渡不動山(矢熊山) 住所=岐阜県各務原市前渡東町。交通=東海北陸自動車道「岐阜各務原インターチェンジ」から車で約20分、最寄りのバス停はふれあいバス稲羽線「前渡不動前」。JR各務ケ原駅から徒歩約50分、名鉄二十軒駅から徒歩約30分。
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