「終戦を知った時は、日本が勝つという気にさせられていたので、負けたことへの悔しさはあったが、毎日あった爆撃がもうこないと思うとほっとする部分もあり、いろんな感情がミックスした気持ちだった。ところが敗戦後、当時日本には『完全に負けたんじゃない』、『これからが本物の戦争だ』という兵隊がいっぱいいたので、その連中からアメリカを守ってなさいと言われたんです。ついこのあいだ神宮外苑で東条英機の前で行軍して胸張って涙流して国を守るとやってたのが、数年も経たないうちにアメリカを守れと、どういうことになっているだと思いましたね。生き残っても悲しき青春でした」学徒と同世代の学生たちに関心を持ってもらおうと、10年ほど前から授業の中で、学徒の遺書を展示する「わだつみのこえ記念館」の見学やこれまで記録した元学徒のインタビューを聞いてもらうなど、学徒のことばに触れる時間を作ってきました。「戦争というものは教科書の中の出来事、歴史の中の出来事のように感じてしまいがちです。しかし決して遠い日の出来事ではなく、今、同じ大学の同じキャンパスで80年前に歩いていた君たちの先輩なんだと、自分と無関係な存在ではないというこ
「終戦を知った時は、日本が勝つという気にさせられていたので、負けたことへの悔しさはあったが、毎日あった爆撃がもうこないと思うとほっとする部分もあり、いろんな感情がミックスした気持ちだった。ところが敗戦後、当時日本には『完全に負けたんじゃない』、『これからが本物の戦争だ』という兵隊がいっぱいいたので、その連中からアメリカを守ってなさいと言われたんです。ついこのあいだ神宮外苑で東条英機の前で行軍して胸張って涙流して国を守るとやってたのが、数年も経たないうちにアメリカを守れと、どういうことになっているだと思いましたね。生き残っても悲しき青春でした」学徒と同世代の学生たちに関心を持ってもらおうと、10年ほど前から授業の中で、学徒の遺書を展示する「わだつみのこえ記念館」の見学やこれまで記録した元学徒のインタビューを聞いてもらうなど、学徒のことばに触れる時間を作ってきました。「戦争というものは教科書の中の出来事、歴史の中の出来事のように感じてしまいがちです。しかし決して遠い日の出来事ではなく、今、同じ大学の同じキャンパスで80年前に歩いていた君たちの先輩なんだと、自分と無関係な存在ではないということをまずは感じてもらいたい。戦争っていうものを歴史ではなくて、今の私たち一人ひとりと関わる問題として捉えてほしい」
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