「希少なダイヤモンド」という幻想はどのようにして作り上げられていったのか?

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アメリカの調査報道ジャーナリストでマサチューセッツ工科大学の政治学教授でもあったエドワード・J・エプスタイン氏は、「ダイヤモンドの『発明』とは、ダイヤモンドは希少で価値があるというアイデアの創造」だと形容しました。そんなエプスタイン氏が、19世紀のダイヤモンド鉱山発見から巨大カルテルの隆盛に至るまでの、ダイヤモンドのきらびやかな歴史をつづっています。

さらに、N.W.Ayer and Sonは当時は新しい娯楽だった映画を積極的に活用し、ハリウッドスターにダイヤモンドを身に着けさせてその魅力をアピールしました。こうしたブランド戦略は、一般大衆に「成功者のロールモデル」を浸透させることを主眼としたものでした。N.W.Ayer and Sonが1948年に作成した内部資料には「銀幕と舞台のスターにダイヤモンドの宣伝をさせて、政治家の妻子から食料品店経営者の妻や自動車整備士の恋人までに『彼女と同じものが欲しい』と思わせましょう」と記載されています。こうした広報戦略が奏功した結果、アメリカにおけるダイヤモンドのセールスは1938年から1941年にかけて55%以上も増加し、それまでの低迷を一気に覆しました。

そんな中、ダイヤモンドに恋と伝統を兼ね備えたイメージを持たせる方法を模索していたN.W.Ayer and Sonは、新婚旅行中のカップルをイメージした写真の下に「A Diamond Is Forever」という一文を添えた広告を打ち出しました。これこそ、後にデビアスのみならずダイヤモンドそのものを象徴するスローガンとなった「ダイヤモンドは永遠の輝き」というフレーズです。実際には砕けたり、欠けたり、変色したりするダイヤモンドを永遠の愛の象徴に仕立て上げることで、デビアスはダイヤモンドを転売されず値崩れもしない商品にすることに成功します。

 

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ユダヤ人の賢さじゃない?

『広告代理店J. Walter Thompsonと組んだデビアスは、「給料の3カ月分」というスローガンとともに、日本市場に徹底的な売り込みを仕掛けます。』

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