「お父さん、オレの奨学金を使いこんでくれて、ありがとう。」——。父の日の20日に合わせ、IGRいわて銀河鉄道の盛岡駅と二戸駅の構内にインパクトの強いポスターが張り出され、話題を呼んでいる。ポスターに2年前に亡くなった父親への思いを込めたのは、岩手県二戸市出身の足澤(たるさわ)憲さん(33)。キャッシュレス決済に関するお得な情報を提供するアプリの開発者だ。【日向米華】父はお金の管理が得意ではなく、数百万円もする農機具や農薬を購入したり、使いもしないパソコンを買ってきたりした。使い方を習う教室にも通ったが家で使っている姿を見ることはなく、結局パソコンは足澤さんが使うことになった。
「オレの奨学金をあなたが使いこんでいたのを知ったときは、ふしぎなことに怒りよりも先に驚きが来たよ」。大学を卒業したころ、父が奨学金を勝手に使っていた事実が発覚。それでも奨学金は自分で返さなければならない。300万円の返済をコンビニ払いに変え、ポイント還元で約6万円もお得になることに気付いた。 現在、足澤さんはアプリ運営会社「AIクレジット」(東京都)で、キャッシュレス決済に対応する店舗ごとのポイント還元率などを比較できるアプリの開発に携わる。自身の経験から「支払い方法を変えることで得することができる。ちゃんとお金の知識をつけませんか、ということを世の中に伝えたい」という。ポスターもその一環だ。「父も(知識があれば)もっとうまくやれたと後悔しているかもしれない」と思う。
足澤さんが19日、ポスターの写真と一緒に「父の日にあわせて手紙を故郷の駅に出したけどお父さんは読んでくれるかな?」とツイッターに投稿したところ、21日現在で約3・8万件の「いいね」が付いた。「グッときました」「まんまと読んでしまった!」といったコメントが寄せられた。
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