「危険なレベルでの天候変化が数十年以内に起きる」と科学者が警告

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「危険なレベルでの天候変化が数十年以内に起きる」と科学者が警告(2016)

の調査、そして現在進行中の南極及び北極圏のグリーンランドにおける氷床の質量減少などのデータを用いることで今後の気候変動を予測。現在のペースで化石燃料を使い続け、温室効果ガスを排出し続けると、人類は今後、厳しい気候の変動に直面することになると指摘しています。ハンセン博士はニューヨーク・タイムズの取材に対して「我々は今、人の手に負えない状況を若い人たちに与えようとしています」と、将来にわたる危機的な状況を生みだしつつあることを語っています。

論文では、陸地の氷が海に流れ出して「真水」が海水に混ざることで、南極やグリーンランドの氷床が崩壊する速度が上がってしまうというフィードバックの発生が気候変動のメカニズムに大きな影響を与えると述べられています。これは、海上に浮かぶ氷山などが溶けるのではなく、というもので、「氷山は海に浮いているから溶けても海面は上昇しない」という理論とは全く異なるもの。真水が海に流れ出すことで氷床崩壊のフィードバックが加速度的に生じて海水量が文字どおり増加すること、そして極域と赤道付近の海水の温度差が大きくなることで、有史以来人類が直面したことがないレベルの強力な台風が発生する危険があると述べられています。論文によると、まず氷床が溶けることで南極とグリーンランドの海水面に真水の層が生じます。次にこの層が海流に影響を及ぼし、海水が地球を大きく周回する流れを遅くさせ、場合によっては流れの一部を止めてしまうことになる可能性があります。この海流は地球の熱を大きく移動させ、一部を宇宙へと放出する役目を持っているのですが、海流が弱まることで熱のマネジメントにアンバランスが生じ、海水温が上昇。さらにこの海水温の上昇によ

この論文で語られている理論に対しては、過去の地球で起こった気候の変動メカニズムのパズルを解明するものである、と評価する声がある一方で、この理論に賛同しかねる科学者も存在しています。ペンシルベニア大学の気候科学者、マイケル・マン教授は「この論文の中のいくつかの主張は、実に桁外れなものです。これらは、現在の気候変動についての理解と衝突するものです」と、論文の内容について語っています。 このように賛成・反対両面からの意見が存在しているとはいえ、事実上全ての科学者が賛同しているとみられるのが、「重大な危険を引き起こすであろう温室効果ガスの排出を減らすための取り組みを十分に素早く実施していない」という点にあるとのこと。論文に対して慎重な見方を示しているマン教授もそんな状況に対し、「われわれは、危険を知りながらハンセン教授の考えを見て見ぬ振りをするのでしょう」と語っています。

 

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