はたして今回の結果は54.8キロ。リミットを500グラムも下回った。これには会場のネリ陣営から大きな拍手が起きるとともに、記者陣からは「落としすぎじゃないか」という声も漏れた。井上陣営の大橋秀行会長も「ある意味、減量失敗じゃないかと思いましたけどね」と思わずジョークを口にしたほどだ。関係者によると、計量直後こそ舞台裏でコーラをがぶ飲みし、ショートケーキを2個、さらにフラペチーノに、桃の缶詰をドカ食い。早くもリカバリー(!?)に徹する振る舞いを見せていたという。
もっとも、周囲の喧騒をよそに、決戦に向けた緊張感を高め、かつてないほどの集中力を保っているようにも見えた。フェイスオフでは20秒間に渡って井上との視殺戦を展開。多くのメディアで殺気立っていた王者の振る舞いがクローズアップされたが、まんじりともしなかったネリのたたずまいも印象的だった。前日の会見でそう強い言葉を口にしたネリ。会見中にガムを噛み、ふてぶてしい態度こそ見せたが、終了間際にはサングラスを外し、自ら井上に手を差し出してガッチリと握手。そうした振る舞いに、9年前のような粗暴さは見られない。 ともすれば、「悪童らしくない」振る舞いと言える。だが、今回の一戦で10億円以上とも言われる莫大なファイトマネーの獲得が見込まれているネリだけに、淡々とした行動の数々は「何としても試合を成立させなければいけない」という想いの表れなのかもしれない。こうした準備そのものが以前のネリでは考えられなかった。今年1月に母国のポッドキャスト番組『Un Round...
4日の試合前会見でネリは、井上を不必要に煽る素振りも見せず、「KOで倒す」と語るにとどめ、己に矢印を向け続けた。ここでも挑発的な言動を繰り返してきた背景から「拍子抜け」と感じる人はいるかもしれないが、筆者には「死」と語る男の覚悟が、興味深く映った。だが、ネリ陣営からも「別人になるかもしれない」と太鼓判を押されるネリが、日本ボクシング史を変える至高の舞台で、どう振る舞うのか。下馬評こそ一方的だが、“狂騒曲”の結末は見逃せない。
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