「ふたりっ子」「セカンドバージン」「大恋愛〜僕を忘れる君と」などを生んだ“ラブストーリーの名手”大石静氏がオリジナル脚本を手掛ける大河ドラマ63作目。千年の時を超えるベストセラー「源氏物語」を紡いだ女流作家・紫式部の波乱の生涯を描く。大石氏は2006年「功名が辻」以来2回目の大河脚本。吉高は08年「篤姫」以来2回目の大河出演、初主演となる。
第13話は「進むべき道」。4年が過ぎ、藤原道隆(井浦新)の娘・藤原定子(高畑充希)が、元服してわずか20日後の一条天皇(柊木陽太)に入内。道隆たち中関白家が絶頂期を迎え、藤原兼家(段田安則)の後継争いが始まろうとしていた。一方、藤原為時(岸谷五朗)は官職を得られず、まひろ(吉高由里子)は貧しい暮らしが続く。ある日、さわ(野村麻純)と市に出掛けると、揉め事に巻き込まれる。文字が読めずに騙された親子を助けようとし…という展開。「私は私らしく、自分の生まれてきた意味を、探して参ります」と藤原道長(柄本佑)と決別したまひろは、文字を教えることが己の使命だと感じた。まひろの窮状を知った倫子は仕事を頼みたいと文を送り、4年ぶりの再会。道長は権中納言に出世していた。
会話の途中、倫子が突然、懐から取り出したのは文。「これ、殿の部屋で見つけたのだけれど。大切そうに文箱の中に隠してあったの」「これ、女の文字ですよね?」「漢詩だから、殿御かもと思ったのだけれど、やはり女文字だと思うのよ」。まひろは目を丸くした。「私が書いた漢詩だ」(心の声)ーー。 倫子は漢詩も書ける明子が送った文だと勘違い。「殿、私には文を1通も下さらず、いきなり庚申待の夜に訪ねて見えたの。突然」と明かし「でも、漢詩ですから。やはり殿御から、ということにしておきますわ」と笑みを浮かべた。「過ぎ去ったことは 悔やんでも 仕方がないけれど これから先のことは いかようにもなる」SNS上には「THE女の勘!」「静かな修羅場」「真綿で首を締めるような対話」「隠し方が下手」「この場面のために和歌に対して漢詩で返すという離れ技を使ったのか!」「最悪の再会」「まひろ&三郎の縁は切れない」「(紫式部が仕える)彰子様との初邂逅」などの声。スリリングな展開に視聴者は肝を冷やした。
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