女優の吉高由里子(35)が主演を務めるNHK大河ドラマ「光る君へ」(日曜後8・00)は17日、第11話が放送され、安倍晴明役を怪演し、存在感を示しているユースケ・サンタマリア(53)の撮影現場からの音声コメント「君かたり」が番組公式SNSにアップされた。「ふたりっ子」「セカンドバージン」「大恋愛~僕を忘れる君と」などを生んだ“ラブストーリーの名手”大石静氏がオリジナル脚本を手掛ける大河ドラマ63作目。千年の時を超えるベストセラー「源氏物語」を紡いだ女流作家・紫式部の波乱の生涯を描く。大石氏は2006年「功名が辻」以来2回目の大河脚本。吉高は08年「篤姫」以来2回目の大河出演、初主演となる。
第11話は「まどう心」。藤原兼家(段田安則)によるクーデター「寛和の変」。花山天皇(本郷奏多)が退位し、藤原為時(岸谷五朗)は再び官職を失った。まひろ(吉高由里子)は左大臣家の娘・源倫子(黒木華)に父の復職の口添えを頼むが、断られる。一方、東三条殿は藤原道隆(井浦新)の嫡男・伊周(三浦翔平)らも招いて宴が催され、栄華を極めようとしていた…という展開。皆さんのイメージであるじゃないですか、陰陽師って。今まで散々、イケメンであったりとか、歌舞伎をやっている方とかね、そういう方が悪霊を退散するみたいな。そういう陰陽師がやっぱり多かったんですけど、それとは全く違う“ビジネスマン安倍晴明”みたいなところを今回やりたいということで。要は生きていくために、世渡り上手にやっていくみたいな。かといって、そんな小狡いわけでもなくて。自分にもそういう力があると、みんなにウソをついているわけでもなくて。実際、夜中ずっと星を見ているんですよ。星を見て、時勢を占って、それを基に色々な人のところに行って、その人の今後を見たりとか。そういう力もちょっとあった。でも、やっぱり食っていかないといけないから。
あと、安倍晴明は身分が結構低いんですよ、皆さんが思っているより。だから、ちょっと這い上がろうとしているんですよ。もっともっと上に行きたいという向上心もありつつ。そういう今まで見たことがないような(安倍晴明)。だから、別にカッコよくしようとは思っていなくて。見ていて、不思議な感じになると思います。「えっ、陰陽師って、こんなだとは思わなかった」みたいな。そういうところ狙っている感じかな、僕は。実際は好きでもないんだけど、内心は嫌いになれないみたいな、そういう感情だったんだと思います。(昨年)5月から撮影していて、藤原家の方とばっかりなんですよ。嫌な思いもさせられたり、自分でコントロールしようとしたり、僕の方がね。そういう中で結構(兼家とのやり取りを)楽しんでいるという台詞まであって。ただ単にビジネスとして利用しようとしているというだけでもなく、やっぱり藤原家というものに対して、ある種の感情というか、愛情に近い何かを持っていって。でも、藤原家がどんどん崩れていくことも分かっている。でも、それをどうすることもできない。そこはドライに見ているんだけど、やっぱり思うところはあるみたいな、そんな感情
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