情勢悪化が続く中、ウクライナから陸路で隣国ポーランドなどに逃れる難民は増加の一途だ。グランディ国連難民高等弁務官はツイッターで、難民が侵攻開始後の過去10日間で150万人を超えたと明らかにし、危機拡大のペースが「第2次大戦以降の欧州で最も速い」と述べた。
マリウポリをめぐっては5日、ロシアが人道回廊での限定的停戦を発表したが、その後も2日間にわたって攻撃が続いた。市当局は6日、「非常に危険だ」と表明。7日以降、ICRCと協力し、改めて退避実現を模索する見通しだ。 これ以外の各地でも軍事作戦は続き、ロシア国防省は6日、長距離精密兵器でウクライナ西部の空軍基地を攻撃し、破壊したと明らかにした。ウクライナのゼレンスキー大統領は「ロシア軍が(南部)オデッサへの爆撃を準備している」と危機感を示した。 侵攻を受け米欧が厳しい対ロ制裁に踏み切る中、制裁から距離を置く諸国による仲介努力が加速している。イスラエルのベネット首相は5日、モスクワを訪問し、プーチン大統領と3時間にわたって会談した。ウクライナへの攻撃停止を呼び掛けたとみられる。その後、ベルリンへ移動してドイツのショルツ首相と意見交換。ベネット氏は一連の会談の前後、ゼレンスキー氏とも3回にわたって電話で協議した。
トルコのエルドアン大統領は6日、プーチン氏と電話会談。エルドアン氏が「包括的な即時停戦」を呼び掛けたのに対し、プーチン氏はウクライナ側が戦闘行為を停止し、ロシアの要求が実現された時にのみ、ロシア軍の作戦停止は可能だと主張した。
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「人道回廊」設置予定のマリウポリ市、住民の避難延期を発表|TBS NEWSロシア側が市民らの避難のための「人道回廊」を設置すると発表していたウクライナ南東部のマリウポリ市はさきほど、ロシア軍が攻撃を続けているため住民の避難を延期したと発表しました。ロシアメディアによりますと「人道回廊」については3日行われた2回目の停戦交渉で設置することが合意されていて、ロシア国防省はきょう、日本時間午後4時から南東部のマリウポリなど2か所で市民が避難するための人道回廊を設置すると発表し、人道回廊の周辺では市民が避難する間は停戦するとしていました。 ×ロシア軍が攻撃しているから ○ウクライナ右翼が銃で住民を脅しているから
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