「レース素材や通気性のない合成繊維の下着は、膣などのデリケートゾーンに熱と湿気を閉じ込めてしまいます。この暖かく湿った環境で細菌やカンジダが過剰に増殖する可能性があり、それがカンジダ症(真菌感染症)や細菌性腟症などの感染症、また接触皮膚炎などを引き起こす可能性があるのです」レースの下着は禁止されるべきかについて、ボーン医師は次のように述べる。
「アメリカでレースの下着を完全に禁止する必要性、もしくは実現可能性はありません。しかし、通気性のある下着と膣の健康については啓発教育がもっと必要です。下着と感染症の関連性について、多くの人が気づいていません」一部の生理用パンツに含まれているPFAS(有機フッ素化合物)はホルモンバランスの乱れだけでなく、内分泌かく乱化学物質とされる発がん性物質が含まれているという。 通気性の高いレースほど感染症のリスクが低くなるなど、すべてのレースの下着が危険というわけではない。たとえば、股の部分にコットンの裏地がついている下着は、完全に合成素材でできているレースよりもいいという。「日常用にはオーガニックコットン、竹(バンブーファイバー)、または麻(リネン)が理想的です。しかし、セクシーな下着を着用したいけれども同時に健康も維持したいのであれば、シルクやバンブー(竹)素材のランジェリーをおすすめします。これらの天然素材は通気性がありながらも、手触りもなめらかで高級感があるので」
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