冒頭の投稿をしたのは、高知県内在住の女性。Xを通じて連絡し、取材をしました。高知で生まれ育った女性は「子どもの時に雄鶴(おんづる)と雌鶴(めんづる)の折り方をセットで習いました。雌だけの千羽鶴を作ることもありました」と振り返ります。雌の折り鶴は、当たり前の存在だったようです。雌の折り鶴についてX上で行われたアンケートの結果これを受けて女性は「雌の折り鶴は全国的に折られているものだとばかり思っていたので、圧倒的に『知らない』との意見が多いことに驚きました」とのこと。高知育ちの筆者も同じ感想です。雌の折り鶴について書かれた2006年の高知新聞記事
見出しは「鶴のつもりがスズメ・・・」「正しい折り方知って」。なんと記事の中では、今まで雌として広まっていた首や羽が短い折り鶴は「ふくらスズメ」で、鶴ではないと断定。日本折紙協会高知支部が「正しい折り鶴を知ってほしい」とまで呼び掛けています。雌の折り鶴だと思っていたものはスズメだった!?今までのは間違い!? 真相を確かめようとしましたが、記事は17年前に書かれたもの。日本折紙協会高知支部には連絡がつきませんでした。ならば本丸だ!と、日本折紙協会(東京都)に電話をしました。すると協会が発刊する「月刊おりがみ」の青木信雄編集長(56)が「時々ある質問です」と、丁寧に答えてくれました。 「確かに、伝承折り紙の中に『ふくらスズメ』というのは含まれています。『雌の折り鶴』というのは、『ふくらスズメ』の一つの呼び方で、四国や九州ではわりとメジャーです。ただ、関東など東日本ではあまり一般的ではありません」
青木編集長によると、ふくらスズメには折り方が2種類あり、頭と尻尾のような部分を細く折るふくらスズメが、四国や九州では雌の折り鶴と呼ばれているということです。ちなみに伝承折り紙とは、やっこさんや舟など昔から伝わる作者不明の折り方のことだそうです。青木編集長の見解は「折り紙の呼び方は民間伝承によるもので、地域によって異なります。雌の折り鶴と呼んでも、間違いではありません」。「そもそも雄の折り鶴の方も、本物の鶴を模していません。あの尻尾のような部分は何かと聞かれることがあるのですが、あれは足とも尻尾とも言えません。折ってできたものを、何かに見立てて呼ぶというのが折り紙なんです」
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