「ウォークマン」時代の30年前、音楽体験は本当にピュアだった

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「ウォークマン」時代、音楽体験は本当にピュアだった。(アーカイヴ記事)

PHOTOGRAPH BY DAVID BRANDON GEETINGデヴァイスはひとつの時代の終わりを迎えようとしていた。最初のMP3プレイヤーは、まだ開発段階にあった。まもなく「iPod」が登場し、付属品の白いイヤホンが、新しい世紀を象徴するものになる。

しかし当時、衰退期を迎える直前の「ウォークマン」や、それを高度化した姉妹商品の「ディスクマン」は人々の必需品だった。ソニーは98年時点で、ウォークマンを1億7,500万台以上、ディスクマンを約5,000万台、世界で販売していた。この数字には、他社が製造した無数の“コピー商品”は含まれていない。 ウォークマンとディスクマンは、通勤やジョギング、あるいは後部座席の子どもたちにとって欠かせないお供だった。あらゆるところで、エイス・オブ・ベイス、アウトキャスト、ニュートラル・ミルク・ホテルなどの音楽を人々の耳に届けていたのだ。何とかその体験を言葉にしようと、たくさんのユーザーが、薬物などでの陶酔や映画体験をたとえに挙げた。有名なSF作家のウィリアム・ギブスンはウォークマンについて、「その前にもあとにも、ひとつのテクノロジーにあんなにただちに反応したことはない」と、のちに語っている。一方で、ウォークマンの大流行は人々を動揺させた。専門家は聴覚へのダメージや安全上の問題を心配した(ニュージャージー州のある町では、ヘッドフォンを装着した状態で通りを横断するのが違法になった)。また、社会への影響や心理的な影響も懸念され、それを大げさに主張する者もいた。

81年には『シカゴ・トリビューン』紙のコラムニストが、オハイオ州のステート・フェアでヘッドフォンを装着した若者を見たという失望をつづった。「ウォークマンは気持ちや気分を変えるデヴァイスとして、一部のドラッグにとって代わりつつある」と、このコラムニストは嘆いている。「10代の若者が、オハイオ・ステート・フェアの音を締め出さなければならないと感じる段階まで来たとなると、社会が崩壊寸前であるのは間違いない」

 

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今のウォークマンを小さいままタッチ操作できるよう進化してほしいんだが…

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