ジャイアンツの先発は低めへのシンカーが武器のローガン・ウェブ。鈴木以外のカブスの打者は6回まで1安打1四球に抑えられていた。
チームメートが内野ゴロと三振を積み重ねる中、鈴木は大きな当たりを飛ばし続けた。2回の第1打席は低目のシンカーとチェンジアップで1-2と追い込まれたが、4球目の高めの4シームを完ぺきにとらえ、センター右へ。「風にも助けられたと思いますが、飛距離432フィート(約131・7メートル)は誠也の今季最長、カブスの打者が打った打球では今季3番目の飛距離です」とジョー・ジラルディ解説者もパワーに目を丸くした。 5回の第2打席は右直。7回の第3打席は1死二塁で、2-2から真ん中よりのチェンジアップを右中間を深々と破る適時二塁打でその時点で2-0。実況アナのジョン・シアンビーは「今日の誠也はたった一人の破壊部隊で大暴れです」と叫んだ。
ジラルディ氏は「誠也の今日のゲームプランはシンカーボーラーのウェブに対し、反対方向に打ち返すもの。ベルト付近だけど、上手く打った。ペナントレース終盤の大事な試合で良い働きをしている」と称賛。8月初旬、スランプに苦しみスタメン落ちした鈴木だが、低迷期を乗り越えて大暴れ、長打が増えた。 地元中継では8月1日以降のナ・リーグの長打率ランキングを紹介。それによると1位はドジャースのベッツの・789、2位ブレーブスのオスナの・716、3位フィリーズのハーパーの・697、4位フィリーズのターナーの・689で、鈴木の・674は5位に入っている。カブスは鈴木の活躍でジャイアンツを5-0と破り74勝64敗、ナ・リーグワイルドカード枠で2番目の位置にいる。
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