「関西最後の一等地」と呼ばれるJR大阪駅北側の再開発地域「うめきた2期(グラングリーン大阪)」がその姿を現しつつある。令和6年9月の先行まちびらき時には、大阪駅と直結する大型都市公園「うめきた公園」が一部を残して開業するほか、企業や大学が入居する交流施設などもオープンし、大阪の「新たな顔」になる。9年度の全体まちびらきまでには外資系の最高級ホテルも開業。敷地周辺では地価の上昇が鮮明になっており、関西経済全体への波及効果が期待される。うめきた2期から徒歩10分程度の距離にある大阪市福島区内の不動産事業者はこう述べ、地価の上昇に驚きを隠さなかった。9月に発表された5年の都道府県地価(基準地価、7月1日時点)において、福島区の地点は商業地、住宅地ともに大阪圏で上昇率トップだった。
「うめきた公園は梅田の新たなランドマークになる」。三菱地所やオリックス不動産など開発事業者連合が9月に2期の建設現場を報道陣に公開した際、担当者は公園予定地に姿を見せているイベントスペースの大屋根を見ながらこう強調した。 うめきた公園は4・5ヘクタールの広さを持ち、広大な芝生広場や噴水、レストラン、森などで構成される。日本の里山をイメージし、カシやクロマツなど約800本の樹木が植えられる。うち100本はサクラになるという。公園は空中デッキでJR大阪駅と直結する。公園に隣接する北街区賃貸棟の1~9階には、企業や大学などが入居し、自由に交流してビジネスアイデアを生み出す新施設「JAM...
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