2023年はバルセロナ出身の作曲家フェデリコ・モンポウの生誕130周年にあたります。今回のコンサートは、モンポウ生誕130周年を契機にフレデリック・モンポウ財団とも連携し、日本人により編曲されたモンポウの作品と、それにインスパイアされた日本人作曲家による演目を主としています。それらを日本人によって演奏を行うことで、モンポウ作品、さらには"カタルーニャ文化と現代日本との邂逅"という視点を日本の皆様へお届けするものです。フェデリコ・モンポウは小品作曲家としてとりわけ名高く、「繊細」「内省的」「静謐」と評される、短い即興的な作品を作曲しました。フランス近代音楽、とりわけ印象主義音楽に影響された作風を採り、最低限に抑え込まれた楽曲の展開、非常に小さな形式を枠組みとした表現、近代的な和声法といった音楽語法が見られます。故郷のカタルーニャの民謡を採り入れたものもありますが、その音楽は世界に通じる普遍性を持っています。モンポウの作品の多くはピアノ曲で、その他にも声楽曲と少数のギター曲などがあります。今回の記念コンサート「カタロニアの風」では、世界的ギターリストの鈴木一郎が作曲家の
2023年はバルセロナ出身の作曲家フェデリコ・モンポウの生誕130周年にあたります。今回のコンサートは、モンポウ生誕130周年を契機にフレデリック・モンポウ財団とも連携し、日本人により編曲されたモンポウの作品と、それにインスパイアされた日本人作曲家による演目を主としています。それらを日本人によって演奏を行うことで、モンポウ作品、さらには"カタルーニャ文化と現代日本との邂逅"という視点を日本の皆様へお届けするものです。フェデリコ・モンポウは小品作曲家としてとりわけ名高く、「繊細」「内省的」「静謐」と評される、短い即興的な作品を作曲しました。フランス近代音楽、とりわけ印象主義音楽に影響された作風を採り、最低限に抑え込まれた楽曲の展開、非常に小さな形式を枠組みとした表現、近代的な和声法といった音楽語法が見られます。故郷のカタルーニャの民謡を採り入れたものもありますが、その音楽は世界に通じる普遍性を持っています。モンポウの作品の多くはピアノ曲で、その他にも声楽曲と少数のギター曲などがあります。今回の記念コンサート「カタロニアの風」では、世界的ギターリストの鈴木一郎が作曲家の故平吉毅州に依頼して、ギターと弦楽四重奏のために7曲が編曲された、モンポウ作品を代表する連作「歌と踊り」と、平吉が作曲した「カタロニアの風」を中心に構成されています。さらに新進気鋭の作曲家、松崎国生により弦楽四重奏のために編曲された「子供の情景」や、ギターで参加する徳永真一郎によってヴァイオリンとギターのために編曲された「高み」、そしてモンポウオリジナルのギター作品「コンポステラ組曲」などの作品でプログラムが構成されています。
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