2つのものが出合うと、そこに関係が生まれ、相補し、反応しあい、ハーモニーを奏でることがある。それはまさに自然界で花と蜜蜂が、藻類とサンゴ礁が関わり合うさまに似ている。共生とはすなわち調和であり、個々の魅力を開花させるペアリングのアートでもある。
〈ロエベ フレグランス〉のデュオセットは、自然界にインスパイアされた共生のコンセプトを香りで表現しようという試み。既存の「ボタニカルレインボー」シリーズから、あえて全くキャラクターの違う2本が選ばれた。片方はたおやかな、もう片方は大胆なフェミニニティをはらみ、互いを補うあうことでそれぞれの個性が際立つ。 1本目は、あわいグリーンのガラスボトルに詰められた「アイレ スティレサ」。洋梨の甘やかな果実感に、スズランとジャスミンが重なっていくノート設計。まさにふんわりとした春の風のような、優しい香りを運んでくる。 2本目の「ソロ エジャ」は、日の入りをイメージしたボトルカラー。昼と夜が交わる不思議な一瞬のように、青リンゴやネロリといったフレッシュな香気が、ホワイトウッドやグリーンティーの静謐さと絶妙なコントラストを描く。自分らしくあるためにフレグランスを使うなら、一つの香りにしばられることはない。「女性らしさ」も一つではないのだから。限定セットでは、自由に香りのコーディネートを楽しめる。朝と夕方とで香りを「スイッチ」させてみてもいいし、手首と膝裏などつける場所を変えて、別々に立ち上る2種が調和していくのを楽しんでもいい。香りの二重奏はどこまでも広がる。
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