京大が連勝で2勝1敗とし、14年秋以来10季ぶりに勝ち点を挙げた。同勝率で並んでいた関学大を抜いて単独の5位に浮上した。

集中打で勝利をたぐり寄せた。6回1死一、三塁から3番北野嘉一内野手(3年=北野)の右前適時打で先制。さらに満塁として5番脇悠大内野手(2年=膳所)の適時打で加点し、6番岩城孝典内野手(2年=嵯峨野)も2点適時打を放つなど、5連打でこの回4得点を挙げた。

5年ぶりの勝ち点に青木孝守監督も男泣き。「もう十何回目くらいの挑戦。勝てるときはこういうものなんだと。選手に感謝しています」と取材中に感極まり、涙ながらに話した。

先発した仲村友介投手(4年=西京)は6回4安打無失点で7三振を奪って、大学初勝利。「仲村に尽きます」。指揮官にねぎらわれた右腕は、2年冬に右肩の関節唇損傷と診断され、現在も対症療法を続ける。練習で全力投球を出来ず、1日20~30分間のキャッチボールで状態を整える日々も続いた。リーグ戦登板はこの試合が3度目。過去最長は2イニングだった。「(6回)は想定していなかった。要所で三振が取れたのが大きかったです。腐らずに準備し続けてきた。本当にうれしいです」。苦労人がラストシーズンの大一番で輝いた。