簡単に言えば、sudo.exeとは管理者権限でコマンドを実行するためのものだ。今回は、このsudo.exeを試した。sudoは、Linuxに搭載されているコマンドで、他のユーザーID、グループIDを使って指定されたコマンドを実行するためのものだ。特にオプションを指定せず、sudoのあとに実行したいコマンドを続けると、root(Linux/Unixの管理者)としてコマンドを実行する。このとき、rootのパスワードを入力する必要があるが、sudoがパスワードを一時的に記憶して、しばらくの間はパスワードの再入力は必要がなくなる。
Linuxでは、多くの管理・設定コマンドに管理者権限が必要になる。もともと、Unixには、su(Super Userの略)コマンドがあり、一時的にroot(管理者ユーザー)になって作業をしていた。このコマンドは、Version 1 Unix(1971年)から存在するコマンドである。しかし、suコマンドでは、ミスをしたときにroot権限であるため、大きな事故になりかねない。そこで、指定した単独のコマンドだけをroot権限で実行するsudoが、1980年代に4.1 BSD UNIX上で、ニューヨーク州立大学バッファロー校において最初に開発された。 今回、Windowsに搭載されたsudoは、コンセプトとしては同じだが、UnixやLinux上のsudoとは異なり、ほかのユーザーでコマンドを実行するものではない。というのも、Windowsにはユーザーアカウント制御(User Account Control。UAC)という機能があり、管理者ユーザーであったとしても、コマンドの実行は通常ユーザーと同じ権限でしか実行できないからだ。
管理者権限を使ってコマンドを実行するには「昇格」する必要がある。アプリケーションのインストールなどで、ユーザーに許可を求めるメッセージボックスが表示される。これがUACの「昇格」の確認のための「通知」(UAC通知)である。このとき画面が反転し、UACの通知だけが表示されるのは、悪意のあるプログラムがマウスやキーボードを制御してメッセージボックスを操作することを避けるためだ。「昇格」は、GUIアプリケーションなどがAPIを使って要求することができる(もちろんユーザーによる許可が必要)ほか、スタートメニューなどで一部のコマンドが持つ右クリックメニューの「管理者として起動」を使う。コマンドラインの場合、コンソール自体を管理者として起動し、その中で作業する。これは前述のsuとほぼ同じ状態である。なおWindowsには、sudoとよく似たrunasというコマンドがある。これは、ユーザーを切り替えてコマンドを実行するものだが、Windows...
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