SBG出資のグラブ、SPAC上場で最大 株価は振るわず

SBG出資のグラブ、SPAC上場で最大 株価は振るわず

2021/12/03 4:26:00

SBG出資のグラブ、SPAC上場で最大 株価は振るわず

【ニューヨーク=宮本岳則】ソフトバンクグループ(SBG)が出資する東南アジア配車最大手のグラブ・ホールディングスは2日、米ナスダック市場に上場した。株価は振るわず、前日比21%安で取引を終えた。特別買収目的会社(SPAC)との合併を経由した上場では過去最大規模で、終値で計算した時価総額は346億ドル(約3.9兆円)。ただ新型コロナウイルスの新変異型「オミクロン型」拡大の影響が懸念されており、厳し

合併会社は第三者割当増資の形で約40億ドルを調達した。引受先には米大手資産運用会社のブラックロックやティー・ロウ・プライス、フィデリティ、シンガポール政府系ファンドのテマセク・ホールディングスなど有力機関投資家が並んだ。中国のIT(情報技術)規制強化によって、投資家の関心は東南アジアの巨大IT企業の一角であるグラブに向かっていた。恒例の上場式典はナスダックのある米ニューヨークではなく、グラブが本拠を置くシンガポールで開かれた。アンソニー・タン最高経営責任者(CEO)は2日、「ナスダックの上場式典が東南アジアで開かれたのは初めてだ。マレーシアで始まった配車アプリは今や東南アジア8カ国、400を超える都市でサービスを展開するまでになった」と胸を張った。

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上場初日の株価は大きく揺れた。初値は合併前の株価に比べて19%高い13.06ドルをつけたが、その後は売り先行となった。午前の時間帯からマイナス圏に入り、同21%安の8.75ドルで取引を終えた。第三者割当増資の発行価格(10ドル)を下回り、増資を引き受けた機関投資家は早くも含み損を抱えた形だ。市場は「オミクロン型」の感染拡大を警戒する。新規株式公開(IPO)に詳しい米フロリダ大のジェイ・リッター教授は「グラブ株の下落にも投資家の懸念が一部反映されている」と指摘する。主力の配車サービスは行動制限の影響を受けやすい。南アフリカが新変異型の確認を世界保健機関(WHO)に報告した24日以降、米同業ウーバーテクノロジーズやリフトの株価は急落し、年初来安値圏で推移する。

グラブは米ハーバード大経営大学院の同級生だったアンソニー・タン氏と、タン・フイリン氏(現最高執行責任者=COO)が12年にマレーシアで創業した。配車、宅配、金融を中核3事業とし、フィリピンやベトナムなどに進出している。上場によって機動的に資金調達できる体制を整え、3事業の成長を加速させる。

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