がまだまだ現役の時代でした。この頃のソニーは「携帯ゲーム機には大きなチャンスがある」と考えており、据え置き機のようなハイクオリティなゲームを携帯機でプレイできるようにすることこそがPlayStationに適した戦略だと認識していたそうです。こうした理由から、Vitaは外出先で据え置き機クオリティのゲームをプレイしてもらい、帰宅後は本物の据え置き機でゲームをプレイしてもらうという想定のもと開発が進められました。しかし、The Vergeによると、PS Vitaは当初の想定を超えるほど、さまざまな側面で先駆的なハードだったとのこと。
「時代を先取りしているが、タイミングが間違っている」機能の代表例が、デジタル配信。PSPは「ユニバーサルメディアディスク」という小型の光ディスクを採用していましたが、PS VitaはPlayStationシリーズ初となる「カートリッジ」を採用。ただしこのカートリッジもデジタル配信の踏み台という扱いで、PlayStation Networkのマーケティングおよび運用チームはPS Vitaで100%デジタル配信にするようにこだわっていたそうです。100%デジタル配信というのはPlayStation 5 DigitalEditionやXbox Series Sで達成されたため、この2機種が登場した2020年時点でみると合理的な決定と言えますが、PS Vitaの「2012年」という時代にはそぐわないものでした。当時のPS...
また、当時最も議論が活発に行われたのは、「PS Vitaに独自メモリーカードを採用すべきなのか」という内容だったとのこと。PSPでは暗号化エンジンがハッキングされた結果、ゲームデータがファイル共有ソフトウェアなどに流出してしまったため、次世代のPS Vitaでは何らかの海賊版対策が求められていたというわけ。こうした状況から物理メディア・デジタル配信・メモリーカードに関して多岐にわたるオプションが検討された結果、結局は独自メモリーカードを採用する流れになったとのこと。こうした点をうまく処理したゲーム機として挙げられているのが、2017年に登場したNintendo Switchです。Nintendo Switchが世界でも人気を博した要因としてThe Vergeが解説しているのが、「ブロードバンド普及率」「自社タイトルへの取り組み」「任天堂の熱心さ」の3点。PS Vitaが登場した2012年にはブロードバンド普及率は低く、ゲームのダウンロードとオンライン対戦は達成困難でしたが、Nintendo...
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