4回連載の3回目となる今回は、昨年7月から安住紳一郎アナウンサー(47)とともにMCを務める「東京VICTORY」(土曜午前7時)や今日23日に開会式が行われる東京オリンピック(五輪)について聞きました。山形アナは「東京VICTORY」で2年にわたり、TBSのエースアナウンサーでもあり、同局の東京五輪・パラリンピックメインキャスターを務める安住アナの隣で、番組に携わってきた。当初は、昨年9月末で終了予定だったが、五輪が1年延期になったことを受けて番組も1年間延びた。「2020年に向けて1年間盛り上げて行こうという番組だったので、まさか私たちもプラス1年やるなんて」と少し懐かしそうに振り返った。番組では、現役アスリートだけではなく、レジェンドOBをゲストに招くなど、試行錯誤を重ねて、五輪開幕を迎えた。「1年間いろいろ私たちも難しい気持ちでありながら、やっとここまで来たかなっていう気持ちが1番ですかね」と冷静に言葉を紡いだ。
安住アナについては多くの後輩アナウンサーが「偉大です」と口をそろえる。山形アナはその理由について「安住さんって(こちらが)聞いたら教えてくれるんですけど、あれこれ言ってくるっていうより自分が仕事をしている姿を見て学んでくれ、みたいな感じのスタンスなんです」と説明した。番組では、アスリートを招いてその人柄や背景を深掘りしたり、競技を体験したりした。「いっぱいコスプレしました(笑い)。野球もやりましたし、フェンシングもやりました。フェンシングは意外と着込むんですよね。視界はそんなに悪くないんですけど、着込むので暑いんですよ。あと剣がよくしなる。風船を割るのも大変でした。一瞬突き刺さすっていうのが難しくて」とアスリートのすごみを肌で実感した。
コロナ禍での五輪開催には、さまざまな意見がある。山形アナも「複雑な思いはあります」と言葉を慎重に選びながら「スポーツが持つ力がきっとあると思うので、リアルタイムで放送できたり、現場に行って雰囲気を味わえるキャスターとしてはそういうところを伝えていきたいなと思っています」と落ち着いた口調で使命感を示した。
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