石狩市は海岸管理者である北海道庁札幌建設管理部の当別出張所と対応を協議。当別出張所は3月3日、沖に流されるのを防ぐため、重機を使用し、波打ち際から約50メートル離れた海岸の高い位置に移動させた。漂着物の周囲には「立ち入り禁止」などと書かれた黄色いテープが張られた。当別出張所の菊地和之所長(当時)は「大きさなどから大型タンカーや貨物船などが用いる防舷材ではないか」。大型船が港に接岸する際、船と岸壁の間でクッションの役割を果たすのが防舷材だ。
実は、石狩市浜益区で見つかる23日前、まったく同じ形の漂着物が床丹から直線で約40キロ北に位置する留萌市三泊地区の海岸にも打ち上がっていた。海岸管理者の北海道庁留萌建設管理部によると、2月1日に海中に漂流しているのが見つかり、翌日には海岸に流れ着いたという。海に再び流入するのを防ぐため、砂浜のくぼみに仮置きしていた。では、二つの防舷材とみられる漂着物は、どこから流れてきたのだろうか。石狩には年間1200隻程度の貨物船が入港する札幌圏最大の産業拠点「石狩湾新港」がある。石狩湾新港管理組合の中舘泰弘参事は「この防舷材は空気式というものです。主に潮位差が大きな岸壁や多角度からの波などの力が加わる岸壁、船舶同士や防舷材がない岸壁に接近する場合に使います」と説明する。
石狩湾新港から流れたのだろうか。「日本海側は潮位差が小さいです。当港では防波堤が機能しているので、岸壁に空気式の防舷材は必要ありません」と中舘参事は否定する。新港の岸壁には現在、V字形の防舷材が設置されている。そのため特殊な船舶を除き、通常の貨物船が防舷材を搭載する必要はないという。
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