北海道物産展は、１９５２年に高島屋大阪店で開かれたのが始まりとされています。北海道内各地の多様な食を楽しめるなどとして人気が広がり、開催する百貨店がどんどん増えました。今は数カ月に１回のペースで年２～３回開く店が主流です。
開催店や回数が増えると、いつも同じことをやったり、ライバルと同じものを売ったりしていては、どんなに北海道ブランドが魅力的でも飽きられてしまいます。インターネット通販の普及で、全国どこからでも北海道の食べ物が手に入るようになった最近は、なおさらです。そうした中、お客の心をつかみ続けるには「何度来ても楽しめる工夫が一番重要」（高見沢さん）といいます。 そこで生み出された「工夫」の一つが店や客層、季節に合わせた限定品というわけです。高見沢さんは「少なくとも２０年前には、限定品はすでにありました」と振り返ります。北海道でも手に入らない限定品を生み出すという進化を、早くから遂げていた北海道物産展。百貨店と参加店は創意工夫を重ね、いまの人気を築き上げたのです。
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