これまでApple Watchでは、画面が狭いためにキーボードが搭載されておらず、自由に文字入力を行うには音声入力が基本でした。エレフセリュー氏が開発するFlickTypeは、Apple Watchの画面上にQWERTY形式のキーボードを表示して文字入力できるというアプリ。入力キーは非常に小さいのですが、入力したいキーの周辺をざっくりタッチすると、入力したい単語を予測するというもので、確かに新製品発表イベントで明らかになった新キーボードとほぼ同じ仕組み。ざっくりとした入力でも推定で文章が打てるので、目の不自由なユーザー向けのiPhoneキーボードとしても活用できるというのがFlickTypeのポイントでした。
しかし、2021年8月にFlickTypeの開発チームは、「Appleから何年にもわたって嫌がらせを受けてきながらも、私たちは人々の生活を向上させるためのアプリを提供しようとしていましたが、もはや我慢できません」と述べ、iPhone版の提供を中止すると発表しました。 開発チームによれば、アクセシビリティ向上のためのアップデートをAppleに申請したそうですが、Appleは「キーボードで入力した内容をすべて開発元に転送しなければ動作しない機能だから」という理由でアプリのアップデートを拒否したとのこと。開発チームは何度もAppleに申し入れをしましたが、Appleは近年プライバシー保護に力を入れていることもあり、受け付けられなかったそうです。
しかし、Appleの新製品発表イベントで明らかとなったApple Watch Series 7のフルサイズキーボードは、機械学習を使って入力する単語を予測する「QuickPath」という機能も搭載されており、まさにFlickTypeそのもの。Twitter上でも、発表直後に「これはエレフセリュー氏のFlickTypeのパクリだろう」という指摘がありました。 なお、エレフセリュー氏がAppleに対して本当に訴訟を行うかは記事作成時点では不明ですが、FlickTypeの開発会社であるKpawは、「虚偽の広告」「カリフォルニアのビジネスおよび職業規範に違反する不公正な競争」「誠実かつ公正な取引の違反、詐欺、過失および不注意な不実表示」を非難し、2021年3月にAppleを訴えています。
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